サマーインターンでは様々な種類のインターンがありますが、その中でも最も難易度が高く高倍率の人気企業で多く開催されているのが「新規事業立案」をテーマとしたインターンです。
「新規事業立案」のインターンは他のインターンよりも「分析力」「発想力」「論理力」が求められます。
今回の記事では、「新規事業」の立案を中心に事業の立ち上げる際のやり方やコツをご紹介します!是非最後まで読み、実際のインターンで実力を発揮しましょう!
新規事業立案のインターンでは何をみられているのか?
新規事業立案のインターンで企業側がみているポイントは何か?
実は新規事業立案に限らず、大手コンサルファームや難関企業のサマーインターンでも同じなのですが、大事なポイントはたった1つです。
それは、思考体力です。
思考体力とは具体的に考え続ける持久力のことで、選考に直結するインターンではどれだけ長時間頭をフル回転させることがとても本質的に大事になってきます。(※企業によってはカルチャーフィットを重要視する企業もあります。)
多くの学生が新規事業立案や企画系のインターンで高評価が得られない原因として、圧倒的に思考体力のなさが目立ってしまいます。始めは勢いもあり積極的に取り組みますが、時間が経つに連れてパフォーマンスが落ちてしまうのです。
思考体力と言っても具体的に何を考える力のことを指すのか。
インターンで大切な思考体力では大きく3つの力が最低限必要になります。
「分析力」
与えられたお題に対して、何が課題となっているのか、市場規模はどのぐらいかなど分析する力が必要です。
分析はいわゆる土台の部分にあたり、分析がしっかりとできていないと途中で行き詰まったり、本質的に間違えていた場合全てが台無しになってしまいます。
「発想力」
新規事業の肝となる部分のが発想力です。分析した内容を元に、グループで既存にはない新たらしい企画をしなければなりません。新しいことを考えるにはひらめきが必要だと思う人も多そうですが、実はひらめきよりも大切なのが圧倒的な「情報量」です。
日頃から様々な情報に触れることで得た情報の中から組み合わせをしたり応用することで新しいアイデアを生み出すことができます。
「論理力」
最後に欠かせないのが論理力です。いくら分析ができて、新しいことを発想してもその一連の流れが論理的になっていないと事業としての可能性は低いでしょう。論理力は新規事業立案のインターンだけでなく、就活全般で求められるスキルの一つですので是非論理力を身に付けておきましょう。
新規事業立案の一連の流れ
新規事業立案型のインターンでは基本的に以下の流れで取り組みます。
前提や条件、目的の確認
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解決すべき課題の確認
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課題の深堀(解決されていないのか?)
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市場の分析 / 選定
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選定した市場や課題における深堀り
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解決策や事業モデルの立案
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プレゼン
それでは次に新規事業立案の際に実際に役立つフレームワークをご紹介します。
新規事業立案に役立つフレームワーク(分析編)
MECE
MECEとはとても有名なフレームワークで現状の整理や分析を行う際に使用します。
MECEを一言で表すと”因数分解”です。
MECEは「モレなく、ダブりなく」と訳し、Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)の頭文字を取った用語です。
分析を行う際は、漏れがないか、ダブりがないかを確認しできるだけ細かく物事を因数分解しましょう。
SWOT
SWOTとは自社や既存の状況を整理する際に使用します。
それぞれ「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」を表しています。
強みは「内部の強み」を指し、自社や既存にしかない強みなどがあります。
弱みはその反対で、「内部の弱み」を指し、自社や既存における課題点があります。
機会は「外部の強み」を指し、市場拡大や時代の変化における強みがあります。
脅威は「外部の弱み」を指し、市場縮小、世界情勢でのインパクトなどがあります。
これらの情報を整理することで自社や既存がいまどのような位置付けにあるのかを確認でき新規事業へとつなげることができます。
3C
3Cも同じく自社や既存の状況を整理する際に使用します。
それぞれ「市場(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」を表し客観的にどうなっているかを捉えることで 状況を整理することができます。
新規事業立案に役立つフレームワーク(発想編)
STP
STPは実際に新規事業を考える際に使用することが多いフレームワークです。
それぞれ セグメンテーション(Segmentation),ターゲティング(Targeting),ポジショニング(Positioning)を表し
セグメンテーションでは分析とほとんど同じですが色々なユーザーが混在する市場を細分化し、ユーザーをセグメントすることで状況を一旦整理します。
ターゲティングでは実際にセグメントした中から、新規事業を立案するにはどのターゲットが良いかを絞ることです。
ターゲティングにも、あえてセグメントを絞らない「無差別ターゲティング」やセグメントを絞り、ニーズに合わせていく「差別ターゲティング」、さらに高級品などの限られた市場に集中をする「集中型ターゲティング」などがあります。
インターンでグループを引っ張る「周りと差をつけるポイント」
ダブルダイアモンド思考
ダブルダイアモンド思考では思考広げたり、絞ったりすることを繰り返すことでアイデアをブラッシュアップすることを指します。
これは何か「負」がありそれを解決する際に使用することがよくあります。
例えば、「満員電車を解決する」がテーマの際、
「電車の変わりになるもの→自転車、バス、タクシー、自社、テレワーク」と一旦思考を広げ、優位性や評価をした上で「バス」に絞ったとします。実際にバスで「どのように解決するか」を考える際に、「バス→定額制、予約制、定期サービス」とまた思考を広げ、そこから「定期サービス付きバスの開発」という形に絞ると言った流れになります。
はじめは負を何で解決するかに着目して思考を広げ、絞ります。次に、選んだ解決策をどのように解決するかで考え、再度思考を広げ、絞ります。
このように思考の広げる作業と絞る作業を繰り返すことによって、よりクリエイティブかつ、論理的な発想を行うことができるので是非活用してみましょう。
事業計画書を作成する場合
インターンによっては事業計画書を作成してプレゼンの時に発表するケースがあります。
その際に誰でも簡単に事業計画書を作成できるやり方をご紹介します。
事業計画書は大きく以下の項目に分けて作成します。
概要
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why→なぜやるのか
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want→何で解決するのか
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how→どうやって解決するのか
概要
概要では主に、収支計画→利益分岐点、事業内容モデル、優位性をはじめに入れ、立案する新規事業がどのようなビジネスモデルで、どのように優位性があり、どれくらいで利益がでるのかをまとめます。
Why
Whyではなぜやるのかをメインに事業のミッション、解決すべき課題や課題の背景を定義付けます。解決したい負の部分は何か。その負を構成している要因は何か。その要因の原因は何かを明確にしましょう。
Want
wantでは具体的に何で解決するのか「新規アイデア」の紹介をします。新規事業の概要や、ビジネスモデル、マーケットの試算、サービス戦略かを中心に入れましょう。
How
Howではどうやって解決するのかと言った、どのように事業として成り立たせるかを中心に事業の戦略や事業収支計画を載せます。
新規事業立案 まとめ
いかがでしたか。
新規事業型のインターンは、厳しい選考を勝ち抜いてきた学生が集まるためとてもレベルの高いインターンになります。今回紹介した内容を最低限頭に入れておくことでレベルの高いグループ内でも率先してインターンに取り組むことができます。
今回ご紹介したフレームワーク以外にもビジネスにはさまざまなフレームワークが存在します。
一つでも多くのフレームワークを知り実際にインターンで使ってみることで自分自身のスキルとして身に着けることができます。
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